「がん医療の現在(いま)2000-10」
第15回がんについての市民公開講演会記録
ISBN | 978-4-87066-143-1 |
判型 | B5 |
ページ | 52 |
定価 | 本体762円+税 |
送料 | 実費 |
1.消化管がん(食道がん・胃がん・大腸がん)の内視鏡的
治療
国立がんセンター中央病院内視鏡部長/齊藤大三
●手術なしにがんを治すことができるの?
日本人に一番多いがんである胃がんをはじめとする「消化管がん」。その長年の取り組みから、内視鏡により「切らずに治す」治療が可能になっています。その治療がどのようながんで可能なのか、どのような利点や問題点があるのかについて、やさしく解説します。検診に「二の足」を踏むあなたの背中を押す講演。
【目次】
§1 消化管がんと内視鏡
● 消化管がんとは
● 消化管がんの早期発見
● 内視鏡による検診
● 診断の三つの諸相
● がんの「深さ」と再発の危険性
§2 内視鏡による消化管がんの治療
● がん医療における内視鏡的治療の位置付け
● 内視鏡的治療の方法
● 内視鏡的治療の手技
● 内視鏡的治療の成績
● 内視鏡的治療の副作用
● 内視鏡的治療後の注意点
● 内視鏡的治療後の再発リスク
おわりに
【Q アンド A 】
内視鏡的治療後の検査の間隔は?
再発はなぜ起こる?
胃潰瘍がある場合の胃癌のリスクは高まる?
ヨード過敏症がある場合の色素内視鏡は?
経口腸管洗浄剤で起こる事故とは?
内視鏡の器具は清潔?
生検でがん細胞は飛び散らないの?
内視鏡的治療技術の施設間の差は?
肺がんでも内視鏡的治療は可能?
「マイクロ・ロボット」による治療は?
検診で内視鏡検査を先に行うことは?
2.がんの医療相談について~セカンドオピニオンの実際
国立がんセンター中央病院総合病棟部長、
現 栃木県立がんセンター病院長/児玉哲郎
●いま受けている治療が本当にベストなの?
がん医療が進歩するに従って、がん医療をめぐる専門分化が進んでいます。
患者やその家族にとってのみならず、「いま、何がベストの治療か?」については、医師にとっても難しい判断が要求されます。
主治医外の医師に意見を求めるセカンドオピニオンは、患者・医療者双方にとって有意義なものであり、その積極的な活用を勧める講演。
【目次】
§1 がんセンターがセカンドオピニオンを受ける態勢
● なぜ 「セカンドオピニオン」 が重要なのか
● セカンドオピニオンの歴史
● がんセンターでの 「セカンドオピニオン」 の始まり
● 相談外来の内容
● 医療相談外来とセカンドオピニオン
§2 何が「医療相談外来」で相談されているか
● ご相談の内容
● 相談される方の背景
● 相談を受けた結果
● 「医療相談外来」 がしめす医療の現状
§3 セカンドオピニオンの現状と課題
● 皆さんが 「相談を受けたい」 と思われる環境は
● セカンドオピニオンの長所
● セカンドオピニオンがはらむ短所
● セカンドオピニオンはいかに可能か
おわりに
【Q アンド A 】
紹介状がなくてもがんセンターは受診できる?
元の病院に戻って気まずくならない?
紹介状がもらえない
セカンドオピニオンの経費は?
「代替医療」 についての質問の内容とその答えは?
肺がんの初期症状は?