「がん医療の現在(いま)2000-6」
第11回がんについての市民公開講演会記録
ISBN | 978-4-87066-136-3 |
判型 | B5 |
ページ | 52 |
定価 | 本体762円+税 |
送料 | 実費 |
1.がん~この内なる敵と皆さんと共に戦う~
国立がんセンター名誉総長/杉村 隆
●がんという病気をどう考えたらいいの?
50年に及びがんに立ち向かってきた経験から、日本のがん医療の変遷、がんがどうしてできるのか、その治療方法や予防方法の考え方を、ユーモアを交えてお話しいただきました。
過度にがんを恐れるのではなく、自然体で考える「がん入門」講演。
【目次】
§1 私のがんとの戦いの歩み
● がんと戦う人々
● がん医療の半世紀
● がんセンターの歩み
§2 がんとは何だろうか
● がんのできる出発点
● 私の「ポリープ」
● 遺伝子研究とがん医療
● 老化とがん
§3 がんは治る
● 早く見つける
● がんにならない環境づくり
● 何度もがんになる
§4 がんを予防しよう
● がんにならない「一次予防」,がんで死なない「二次予防」
● がんを防ぐための12ヵ条
おわりに─皆さんと共にがんと戦う
2.生活習慣病としてのがん
~がん専門医が考える「健康」とは~
国立がんセンター中央病院 腫瘍内科医長/安達 勇
●本当の「健康」とはどのようなもの?
健やかに生活を営むのは、私たちみんなの願いです。
しかし「健康とはいったい何?」という問いには、実はなかなか答えられません。
長くがん医療にかかわった経験から、現代人のトータルな意味での「健康」の中にがんを位置づけ、お話しいただきました。
【目次】
§1 健康とは何か
● 健康は「からだ」にかかわることだけではない
● ひとは常に病気になりつつある
● 病気が「治る」という意味を問い返す
§2 生活習慣病とがん
● がんと生活習慣病を合併すると
● 生活習慣病の怖さ
● 安心してがんになるための健康対策
§3 がん予防のための簡単なことがら
● 食生活を考える
● 健康は小さな心掛けの積み重ね
● たばこの害を考える
● 肺がんとたばこ
● たばこは自分だけでなく周囲のひとにも大きな害を与える
● 運動がもたらす健康とは
● 人類の歴史から運動の効用を考える
●「適度」な運動の効果
§4 「こころ」から健康を考える
● がん専門医がかかわるこころの問題
● こころ〈神経〉の働きとからだの働き
● さまざまな病気とこころのかかわり
§5 健康的にがんを意識する
● がんを早く見つける重要性
● 医師が行うがんの分類
● がんはゆっくりと生まれ,急激に進む
● 早期発見は楽な治療につながる
§6 がんになる前に知っておきたいがん医療の知識
● 医者まかせにできないがん医療
● 患者さんに判断してもらいたいこと
● 診断と治療のいろいろ
おわりに